柑橘類とは
柑橘類というのはミカン科ミカン属に属する植物、そしてその植物になる実の一般名のことです。
日本で栽培されている代表的な種は
- 温州ミカン
- 夏ミカン
- ブンタン
- レモン
などがありますね。他にもグレープフルーツやライム、ポンカン、ハッサクなども柑橘類に含まれます。
柑橘類の特徴
果実はどれも食用になり、共通して爽やかで甘酸っぱい味がするのが特徴です。とくに酸味が強いレモンのような柑橘類は料理の調味料として用いられることが多いですね。
柑橘類の実の構造はどれも似ており、小袋が放射状に並んだようになっていますね。
この小袋のことを「じょうのう」、そしてその小袋を包む薄皮のことを「じょうのう膜」、小袋の中身のことろ「砂じょう」と呼びます。
普通はこれらを「果肉」とまとめて呼びます。柑橘類の薄皮はどれも栄養が詰まっていて食べることができます。
柑橘類は健康に良い!
果物の中でもとくに柑橘類は健康に良いです。当サイトでもグレープフルーツや温州ミカンの健康的な効能についてはご紹介しています。
これらの柑橘類にはビタミンCやクエン酸が豊富に含まれていて、これらの効能は下記に示す通りです。
■ビタミンC:美肌効果・抗炎症作用・代謝促進・老化防止
■クエン酸:疲労回復・血流改善・痛風予防・がん予防
他にも様々な栄養素や効能があり、柑橘類の種類によって強みは異なってきます。当サイトでは色々な柑橘類の良いところを随時紹介していきます。
柑橘類の種類と特徴
日本の一般家庭で広く普及している代表的な柑橘類の種類とそれぞれの特徴を紹介しています。
柑橘類の種類と特徴
温州みかん
たんに「蜜柑」といわれることが多く日本の一般家庭に最も多く広く普及している柑橘類です。
おそらく日本人の多くが「みかん」と聞けばこの蜜柑を想像するかと思います。
皮が薄く柔らかいため、バナナのように素手で簡単にむけるというお手軽さがこの柑橘類の最大の特徴です。【関連記事:温州みかんの効能】
手軽なだけでなく栄養価も非常に高く、強力な発がん抑制効果がある「β-クリプトキサンチン」が他のどの柑橘類よりも多く含まれています。
グレープフルーツ
亜熱帯原産の柑橘類で、甘さ・酸味・ほろ苦さをあわせもつ味が特徴的です。果肉の色によって「ホワイト」とか「ルビー」と呼んで区別します。(栄養価も微妙に違ってきます)
グレープフルーツ独特の香りはノートカトンとチオテルピネオールに由来します。
ジュースやジャムなど食用として利用されること他、乾燥させた皮を芳香剤としても活用できるなどその用途は幅広いです。【関連記事:グレープフルーツの効能】
レモン
世界的に広く普及している柑橘類の1つであり、黄色い果皮、柑橘類のなかでもとりわけ強い酸味が特徴です。
レモンは食用よりも果汁を料理に利用することのほうが多いです。例えばとんかつやカキフライにしぼり汁をかけたり、果汁をそのままドレッシングや食酢にしたり・・・。
皮を加工してマーマレードしても非常に美味しいです。
レモンといったらビタミンCで知られていますが、単純に果実1個分のビタミンCの量ならばグレープフルーツのほうがずっと多いです。【関連記事:レモンの効能】
柑橘類の香りがダイエットに効果的!
柑橘類の果物の香りによる様々な健康効果を紹介しています。
柑橘類の香り成分「リモネン」で痩せ効果!
●柑橘類の香り成分である「リモネン」にはダイエット効果があることで知られている。
●「リモネン」は交感神経を活性化し血行促進・新陳代謝を向上させる。
●柑橘類の香り「リモネン」は脂肪分解酵素「リパーゼ」の分泌を促進するので脂肪燃焼を手助けしてくれるのだ。
●リモネンが最も多く含まれている柑橘類はグレープフルーツである。【関連記事:グレープフルーツのダイエット効果】
柑橘系の香りでアロマテラピー効果!
●柑橘系の香りはアロマテラピーによく用いられる。
●アロマテラピーというのは果物や植物の香りにより心身やストレスのケアをするという民間療法である。
●柑橘系の香りで人の脳に働きかけて身体への健康効果を期待するものである。
●レモンの香りは頭の働きを活性化させて、気分を明るくする効果があるといわれる。
●オレンジの香りは消化器官を刺激し食欲不振や消化不良を解消するといわれる。
●グレープフルーツの香りは脂肪燃焼効果があるだけでなく、心を前向きにし鬱状態を改善に向かわせる効果があるといわれる。
●なおアロマテラピーに利用される香りには柑橘系の他にも樹木系・ハーブ系・フローラル系・エキゾチック系・スパイス系など様々な種類がある。
柑橘類は花粉症解消に効く?
柑橘類は花粉症解消に効果的な食べ物です。中でも和歌山県の北山村で収穫される「じゃばら」が代表的です。
柑橘類の一種「じゃばら」の花粉症解消効果
柑橘系の植物には目・のど・鼻などの炎症を抑える効果があるといわれています。
とくに「じゃばら」という柑橘類の一種は、抗アレルギー作用が強く花粉症解消に効果があるといわれています。
じゃばらにはナリルチンと呼ばれるフラボノイド成分が豊富に含まれているのですが、このナリンチンにはI型アレルギー(花粉症・気管支炎など)を抑制する作用があるのです。
もちろん他の柑橘類にもこのナリンチンは含まれているのですが、じゃばらは他と比較して7倍もの含有量を誇るのです。
じゃばらの産地は?
じゃばらはゆずと温州みかんが自然交配して、偶然できた果物です。
和歌山県北山村で収穫されるものが有名ですね。
時期ものですので、残念ながら年中流通している食品ではありません。5月頃に実をつけて、収穫されるのは11月下旬〜12月上旬になります。
「じゃばら」という名前の由来
「じゃばら」なんて変わった名前ですが、「邪気を払う」という意味から名付けられたのだそうです。昔から縁起物の食べ物として知られています。
邪払、蛇腹とも書き、この名称は北山村を権利者として商標登録もされています。
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